私の生き方をガラリと変えるきっかけ、それは “長男次男の言葉、そして新たに宿った3人目の命“ でした。まさに人生最大の転機。と同時にあるものを手放しました。『フラットな私』『背伸びしない私』『身の丈の私』で生きられるきっかけをお話ししたいと思います。
遡ること2年前のかつて会社員だった頃。私は3年毎に産休育休を頂き、その都度復帰を歓迎され、思う存分働いてきました。誰もが知る大企業の恩恵を受け、ネームバリューの偉大さを使い、意気揚々と走り回っていました。
いい妻、いい母、いい娘。上司からは期待され、後輩からは慕われるキャリアウーマン。『働くママはこれくらいするのが当たり前!』と、一度にこれだけの役割を完璧にこなそうと奮起していました。
ただ、想像の通り到底無理であって、
『疲れる』『なんか違う』『もうダメだ』『イライラする』
自分自身に不満な気持ちを抱えながらも、出来ない自分をみるのが嫌で負けず嫌いな私は、自分の本当の気持ちを見て見ぬふりをして会社員として10年近く過ごしてきました。
あの頃は、妻はこうあるべき、母親はこうあるべき、子供に対してはこうあるべき、のような『固定概念』に囚われすぎていて、自分への『他人からの評価』ばかりを気にしすぎていたんだと思います。 また、『しっかりしてる』『なんでもこなせる』という、そんな言葉で評価されてた自分に満足していたふりをしていたのかもしれません。私自身、子供の頃から、『人に頼ること』が苦手で、ついつい頑張ってしまい、挙げ句の果てには『出来て当たり前な私』を作り上げてしまっていました。 そんな『出来て当たり前な私』という肩書きを手放して、ある意味『ありのままの私』で生きていけるようになったのは、つい最近、ここ1年の間です。私にとって『ありのままの私』でいることはすごく勇気がいることで、メッキが剥がれた、という感覚でした。 こんな私は受け入れてもらえるんだろうか? もっと出来なきゃいけないんじゃない? 努力が足りないって思われないかな? 完璧じゃなきゃ、母親サボってるって思われないかな? 最初はこんな心の声との葛藤でした。 周りからの評価を人一倍気にしていた自分との闘い、この葛藤の時間は本当に苦しかった。それこそ『産みの苦しみ』。そんな時に助け舟を出してくれたのが、長男次男でした。
長男次男の育児中は後ろを振り向かず、育児と仕事を両立させ必死に駆け抜けてきましたが、3人目の妊娠が分かった時から更にヒートアップしてました。自分自身にあえてプレッシャーをかけてしまってたんだと思います。
実は彼らには頼りっぱなしで私のほうが甘えていたけれど、今思えば彼らは何にも言わずに私を受け止めてくれていたんです。
自分の不甲斐なさを子供達にぶつけていたこと。自分の時間がない!ってイライラを子供達のせいにしてきたこと。いっぱいいっぱいの自分が嫌であえて強がっていたこと。
苦しくてどうしようもない時、私はお風呂でシャワーを浴びながら1人で泣いてました。決して子供達の前では泣くまいと強がり、涙を流してくれるシャワーの前だけでなら許されると思って。
でもそれも時間の問題で、赤く腫れあがっ目を見て、ママ泣いてたの?と次男にとうとう気付かれたんです。そしてポツリと言われた言葉が、『ママも泣けばいいじゃん、ぼくが、よしよししてあげるから』。
その言葉を聞いた途端、私自身が誰よりも一番、『泣くママ』『弱い』『出来ない』という自分を許せなかっただけだと思い知ったのです。
私を『ありのままの私』に生き返らせてくれた子供達にありがとう、ごめんね。そして、ありがとうと。
今まで抑え込んでいた感情が一気に出てきて嗚咽とともに何度も何度も泣きながら伝えました。
『ありのまま』は何にも替えられないタカラモノだよね。
『身の丈の私』『ありのままの私』を大事に大事にギュッと抱きしめて生きていきたいな、と心に決めたのは、この時、まさにターニングポイントです。
どこか何か満たされず、でもそれが何か分からずにいて人生の中で一番もがいていた時期。でこぼこ道を走り続け、あっちに行ってこっちに行って遠回りしたけれど、“めぐり逢って辿り着いた場所“、『私らしい』が一番いい!!!そんなふうに気が付かせてくれた子供達に、ありがとう!
今は大きな声で叫べます! 『今の私が一番好き!』と!
【プロフィール】
星野 彩 ブランディングプロデューサー 法政大学経営学部卒業 卒業後は三井生命(現大樹生命) 保険株式会社に就職
約1年後、オーバーワークで体を壊す寸前で退職。その後結婚。派遣社員等を経験し、日本生命保険株式会社に正社員として入社し約8年勤務。 プライベートでは2011年に長男、2014年に次男を出産。2017年の第三子(長女)の妊娠、出産が転機となり育休復職後しばらくして退職し、2018年からフリーランスとして活動。
忙しさやキャリアに翻弄され、置かれている立場や状況に埋もれ、『自分』を見失いかけた経験から、『母として、妻として、そして、一人の女性としての輝きを忘れない』ことの大切さを痛感し、セルフブランディングの重要性を伝え続けている。
2020年11月、女性キャリア支援団体“essence of abundance“を立ち上げ、ブランディングプロデューサーとして活動。
ママ、女性、また学生向けのセミナー等を開催。
女性キャリア支援団体 essence of abundance
essence of abundanceプロデューサー
essence of abundance インスタグラム
https://www.instagram.com/essence.of.abundance/?hl=ja
星野彩 Face book https://www.facebook.com/aya.hoshino.3990
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