6月コラムニスト「ブランディングプロデューサー星野彩さん」インタビューLIVE

更新日:7月29日

めぐ:現在ブランディングプロデューサーとしてお仕事をされているようですが、セルフブランディングのサポートということでしょうか? あやさん:個人のブランディングもしていますし、組織や会社のブランディングもしています。今主にやっているのは個人のブランディングで、特に女性のブランディングです。そのような団体を半年前に、大学の先輩と3人で立ち上げました。


めぐ:セルフブランディングとはなんなのか、あやさんのお考えを簡単に教えてください。 あやさん:セルフブランディングは、自分自身を唯一無二の存在だと思えないとなかなかできないものです。そもそもブランディングは、派手とか高級とかいうイメージがあるかと思いますが、ブランディングというのは、盛るのではなく逆に削ぎ落とすんです。 だから、自分の生まれてからを振り返って、その時なにを思ったか、どう捉えたかなどを紙に書いていき、そこから唯一無二の自分らしさに落としていく。それが本当の自分らしさで、自分らしさに自信が持てれば何も怖くない。いわゆる自己PRは表面上のものですが、本質は全然違うところにあったりするので、本当に面白いです。 めぐ:ちょうど1年前就職活動で自己分析をしていましたが、そのときは会社に合わせた付け足しの自分だったような気がします。 あやさん:私はあれもできます、これもできますという風になりがちですが、ブランディングは逆でそぎ落としていくので、自分にフィットする会社に就職することができます。そうすればなんか違うなということもなくなります。 めぐ:今まで削ぎ落とすという感覚がなかったのですが、どんな方法でブランディングされるのでしょうか? あやさん:セッションをする時はまず10個の質問をしていきます。どんなときに1番楽しいか、どんなときに1番嫌だったか、どんなときにワクワクしたか、などを紙に書いていきます。そして全てを、じゃあなんでそう思ったのか?なんでそうなったのか?と、「なんで?」という言葉からすべて始めます。そうすると必然と1つのワードが出てきて、自分でも見えていない自分が見えてくる。こういったものに感動したんだ、とか、こういうものが好きだったんだ、とか。



めぐ:セルフブランディングをすると、具体的にどういう効果があるのでしょうか? あやさん:自分らしく生きていけます。私自身もブランディングに出会って初めて、自分の人生を自分で生きている感じがしました。これまでは、他人の人生の中に自分が入っている感覚でした。いいお母さんでいなきゃと思っていたり。 私らしく、これが好きだからやってみようという自分らしさが出てくると心地良くなりました。誰にも気を遣わなくてすむし、世間の目を気にしなくてすむし、生きやすくなった気はします。 私は日本生命という会社に10年ほどいて、悶々としていましたがこんなもんかなという風に思っていました。実際は違っていて、本当はやりたいことが別にあったんだ、ということを10年越しに子供たちに気づかせてもらい、今初めて自分の人生を自分の足で歩いている感覚です。 めぐ:コラムでも、新卒で入社した企業を退職されて、結婚、妊娠を経て復職する際にすごく居づらさがあったと書かれていましたが、子供を産んでからの働き方に変化はありましたか? あやさん:そうですね、すごくありました。子供がいるから働けないんじゃないかという、男女平等やジェンダーということが叫ばれている中でも、会社の中ではまだまだ男性優位な働き方が求められていました。10年間会社に対して、子供がいて働けなくてすみません、と謝ってばかりいました。 子供は悪くないのに違和感がありましたが、みんなそうしているから仕方ないよね、という感じで働いていました。人生最大の迷走期が10年間あって、結構苦しかったです。客観的にみると、25,6歳で結婚して子供が3人いて旦那さんも元気で、不満があるようには見えないんですけど、自分の中ではなんか違うなとか葛藤はずっとあって、でもそれがなにかは分からなかった。 そんなときにセルフブランディングというものにタイミングよく出会いました。自分はどうしなきゃいけないのかというところから、私はこうしたいという風に、自分軸であることが大事ということに気づかされました。そのときから、バーッと一気に花開く感じがしました。

めぐ:10年間お仕事で悶々とした気持ちがあり、セルフブランディングと出会ったことで人生が変わったんですね。それがきっかけで起業もなさったのですか? あやさん:はい。迷走期があったから一旦立ち止まって、他人からの評価とか、こうあるべきだとか、お母さんはこうあるべきとか、世間体をどうしても気にしてしまう自分がいました。会社をやめるとなにもなくなってしまうという思いや、ネームバリューも欲しかった自分もありました。そのときは、全部持っている自分が、何も持っていない人よりかは恵まれているなと思っていたんです。 しかし、やっぱり一番大事なものが欠けていたんですよね。それは、“ありのままの自分らしさ“です。自分の本当の気持ちに蓋をしていたんです。 10年間がメンタル的には人生のどん底で、自分じゃない人生だったのかなと、振り返ってみるとそう思います。子供のためとか家庭のためとかそう思っていて、こうあるべきとかいう固定概念や他人からの評価に、自分自身が振り回されていたなと思います。 他人から見た自分はどうなんだろう、というところを気にしていました。でもそんなのは本当は全然必要なくて、自分はどうしたいのか、自分軸で生きる女性はやっぱりかっこいいと思っています。そういった女性がどんどん増えれば、男女平等やジェンダー平等という言葉を叫ばなくても、女性が心地良く生きられたりとか、子供の環境がよくなったりとかするんじゃないかなと思いました。

めぐ:女性として大切なことは自分の本質を見抜くことだとおっしゃいましたが、改めて本質がまだ分からない方のために、今後キャリアを築いていく中で、軸として持っておいた方がいいこと、大切にしておいた方がいいことなどがあれば教えていただきたいです。 あやさん:母親となっても人間であることに変わりはないのですが、一昔前の「やまとなでしこ」という像があり、これが1つの正解として考えられている会社が多いなという実感があります。そういった見えない檻から脱するためには、これから言う4つのことを一旦手放すことが必要だと思います。 4つとは、プライド・他人からの評価・執着・エゴです。この4つさえ一旦手放してしまえば、まっさらな状態になるのでありのままの自分でいられます。そうすると、自分に自信が持てる。自分に自身が持てると覚悟が持てる。自分の覚悟でなんでも選択でき、やりたいことができるので、それさえあれば大丈夫だと思っています。 めぐ:どうしても自分のことなのに人と比べてしまうことがあります。

あやさん:よくセッションで、「自分だけの階段を登ろう」ということを言います。自分の階段を上るだけでいい。他人の階段を上る必要はない。他人は他人。もちろんそれに対して嫉妬や色々な感情は芽生えると思いますが、今言った「プライド・他人からの評価・執着・エゴ」をすべて手放すと、全然感覚として変わってきます。 頭に入れてちょっと行動を変えてみると、見える景色が本当に変わってきます。10年間自問自答していて全然答えを見出せませんでしたが、子供の言葉とかで気が付いて、「みんなちがってみんないい」という言葉はすごく簡単だけど難しく、一番大事だと思う。 めぐ:きっかけを与えてくれたのがお子さんというのがまた素晴らしいストーリーだなと思います。 あやさん:コラムにも書かせていただきましたが、会社でなにか嫌な事があっても自分だけ我慢すればいいと思っていて、子供の前では弱さを見せることや泣くことは間違っていると思っていました。子供たちにはいつもニコニコしていたいなと思う反面、それができず、シャワーのところで泣いていました。 しかし泣いていることを4歳の次男にとうとう気づかれてしまって、何で泣いてるの?て言われたときに、なんでかな?と思いました。そのときに子供に、ママだって泣いていいんだよ、と言われて。 「泣いちゃうダメな私」って、自分で思っていただけで周りは何とも思っていなかったのに、母親だから泣いちゃだめだよとか、他人から見たことなんですけど、泣く母親は弱いという風に思われたくないと思っていたんです。 でも子供の言葉でハッとして、泣いてもいいんだと、すごく衝撃で今でも鮮明に覚えています。ママでも泣いていいんだよとか、その言葉を聞いたときに、どれだけ自分で自分の首を絞めていたんだろうと思いました。 そこで今まで鉄の鎧というか、「良い母親とは」という感じで自分で勝手に鎧を着ていたものが一気に崩されて丸裸にされた感覚でした。でも子供の前で泣いてもいいんだよね、って思った瞬間に体が軽くなって、今まで『ママが泣く』ということを許せなかったんだろうなと思いました。


めぐ:今は、これまでつけてきた鎧を外して、新しいまっさらな自分でスタートされながら、起業家としてでもあるし、3児のお母さんとしてでもある。客観的にみるとすごくキラキラしていそうな、毎日活動的なイメージがあるのですが、そこには昔よりも軽々しく今後のキャリアを描かれているんだろうなと想像しました。具体的に今後どういう風な人生にしていきたいなとか思い描く理想の姿はありますか? あやさん:今は昔と違って、やりたいことがあればとりあえずやってみるという感覚です。他人がどう思うかとかではなく、私がやりたいから私がやる。母親としても1人の女性としても、これから色んなことに挑戦していきたい。 私自身3歳からピアノを始めていて、趣味の範囲で演奏していましたが、ここ最近やっぱりピアノが好きなんだと思いました。ピアノがあったから今があるみたいな、最近そういうピアノが一緒にあるというイメージが自分の中であるので、ピアノコンクールやリサイタルといった、ピアノに関する仕事も今後していきたいです。 大人になっても、なんでも挑戦する姿を子供に見せていきたいというのが、今後の私のビジョンというか使命と考えてます。 めぐ:やりたいことをなんでもやってみるというマインドは子供たちに受け継がれるものだし、子供たちもそういう親御さんを見て育つと、なんかできる気がする、可能性をもって前に進めると思うので、彩さんの今後のビジョンがお子さんのためになると思うと、私もワクワクします。貴重なお話をありがとうございます。 あやさん:私自身は親が教育熱心だったこともあり、親の敷いたレールを歩くことがいいという教育でしたが、そうすると、自分の力で戻ろうと思っても戻れないことがありました。道から外れても戻る力を、これからの社会を生き抜いてもらう力をつけるには、なんでも自分でやってみるという精神が大事だなと思っています。 トライ&エラーの精神で、失敗する可能性があると分かっていても立ち向かう勇気というのは持っていてもらいたいなと思って、それを私自身で体現できればいいかなという風に思います。 めぐ:4th Placeも自分の道を自分自身で切り開けるような子を育てたいよねということでコミュニティがあるので、まさにあやさんの根本的な考えが4th Placeとつながっていて、すごく勉強になりました。自分自身が体現するということが重要なんだなと。 あやさん:女性は自分の道は自分で確保するというか、自分軸で生きる、選ぶ、そして自分の人生に100パーセント責任を持つ、という覚悟を持って、歩んでいってほしいなと思います。

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