前回、私の整理収納に興味を持ったワケ(理由)と時期についてお話ししました。 第2回目は、その【整理収納】についてお話したいと思います。 みなさんの思っている【整理収納】って何でしょう?
資格を取る前の私は、
「え?整理も収納も一緒のことでしょ?」
「整理って断捨離することでしょ?」
「片付けは片付けでしょ??」でした。
実は、これを分かっていると分かっていないとでは、することが随分変わるんです。
整理収納って?
整理 ≠ 収納ではなく、整理 ⇒ 収納 ⇒ 片付け が一連の流れなんです。つまり、整理をしないことには収納ができなくて、整理をして収納しないことには片付けができないんです。
このサイクルをきちんと分かっていたら、まず何をしないといけないかが分かると思います。子どもたちに「片づけなさい!」と言っても、自分自身に「片づけなきゃ」と言っても整理して収納できていないと、片付けができずにまた元通りになっちゃうんです。では、その整理と収納、片づけって?
▶目次
◎ 整理収納って?
◎ 整理・収納・片付けの定義
◎ 整理の効果
整理・収納・片づけの定義
整理とは……
不必要なモノを取り除くこと・ 区別すること(必要なモノと不必要なモノとを区別すること)
一番最初に行う大事な作業です。 使っているもモノと、使っていないモノに分けます。ここで、気を付けないといけないことは…「すべて出す」ということ。
自分が、いかにどれだけモノを持っているかが分かります。中には、こんなの持ってたっけ?前に探してたの、ここにあったやん。これ、なに? などと思うモノが出てきます。そう思うモノは、ほとんどが不必要なモノです。
モノを「入れる」ことは、「出す」ことと比べてとっても簡単な行為なんです。モノは、出る量よりも入る量が絶対的に多いんです。意識しなければ、家の中のモノは暮らし続 けるだけで年々増えていきます。
例えば、子どもたちが学校の帰りに、塾や習い事のチラシ(消しゴムなどのおまけ付き)を持って 帰ってくることありませんか?今はコロナ禍でなくなりましたが、これまで街を歩いていて、配られていたポケットティッシュを
もらいませんでしたか?
このような感じで、意識しないと、知らず知らず家にモノが入っていくのです。整理をする箇所のモノをすべてを出したら、不必要なモノを取り除いてください。使っていないモノは手離します。使っていないといっても、壊れて使えないモノや使っていなくても思い入れがあるモノなど、いろい
ろあります。
手離す=必ずしも捨てることではないんです。リサイクルショップに持っていく。メルカリなどに出品する。つまり、使ってもらえる人のところに嫁ぐということです。
モノにも作り手の思いがあります。使っていないことには、そのモノも作り手の思いも生かされません。だから、モノにとっても使ってくれる人のところに嫁いだほうが幸せなこともあります。そう思って整理をしていけば、自分に必要なもの、自分が持っておきたいものが自然と残ります。
収納とは……
モノを使いやすい状態にすること・収納≠しまいこむこと
整理をして残った“今使っているモノ”を使いやすくしまうことです。なので、“今使っていないモノ”と一緒にしまいこむと、また使いにくい状態になって、結果もとの状態に戻ってしまいます。だから、整理をして、まず“使っているモノ”を把握しないことには、収納できないことになります。
片付けとは……
もとの場所にもどすこと
きちんと整理ができていて、使う人が使いやすいところに収納できていたら、あとはその場所に戻すだけなので、片づけは難しくないんです。だから、「片付けができない!」と思っているのは、片付け以前のことができていないだけ。片づけやすい仕組みができていたら、きっとできます。子どもも大人も。
整理の効果
では、整理をすると、どのような効果があるのでしょうか?
次の3つの効果があります。
① 時間的効果
整理ができていたら、探し物に時間を使うことがなくなり、その時間を有効活用でき、生活を一層充実させることができます。
② 経済的効果
日々の行動がスムーズになって、家事や仕事の労力を軽減できます。
そして、必要なモノをすぐに見つけることができるので、無駄買いや二度買いがなくなり、買うものが明確になります。
③ 精神的効果
整理が進むことで気分が落ち着き、家族や友人との交流が活発になります。
また、気分よく落ち着いて生活することができます。
モノの整理は心の整理。不必要なモノを減らすことは、快適な暮らしを実現するためのスタート地点です。
今回のことで、整理収納について理解してもらえたかと思います。
いよいよ次回は最終回。最後は、実際にどうやって整理収納していくのか、実践したいと思います。
Комментарии